チーズとシュガーと文化
我々が目指す「香り」と「濃厚な舌触り」のチーズケーキとは真逆なチーズケーキでした。フランスにはチーズを甘くする文化に馴染みがないみたいで、砂糖にこだわれる日本の魅力にも改めて気付かされる旅でした。
砂糖にも種類があって、実際に我々もチーズケーキのフレーバーによってブレンドする砂糖を変えています。とは言っても「美味しい」、「美味しくない」では何事も判断できません。我々がいつも気を付けているのは「こういう表現なんだ」っていう事です。
見せ方、味、サービス
バスクチーズケーキやニューヨークチーズケーキがありますが、実際のところチーズケーキ自体に型は存在していないということです。我々の願い中には Japanese チーズケーキとして世界の方にも喜んで食べて頂きたいというものがあります。
今まで食べたチーズケーキは何が基本なのか考えさせられる部分がありました。そしてまた、なんでスフレチーズケーキというものが誕生したのか、あくまで考察に過ぎないのですが、色んなお菓子の種類を作るところは卵黄だけを使ったりする。その際に「卵白」が余ってしまうのが難点となります。しかし、卵白を泡立てるとかさが増していって廃棄せずに利用できるからスフレチーズケーキが誕生したと思います。言わば利口なスイーツがスフレチーズケーキと我々は認識しております。
ではなくて、口にほどよく残るチーズケーキをミルクやコーヒー、お好きな飲み物で第3の香りになるように私達は表現することを意識してます。